新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴い、3月25日、東京都知事より週末における不要不急の外出自粛の要請がありました。
コワーキングスペース茅場町 Co-Edo(以下、Co-Edo)の運営について、熟慮を重ね、次の通りとすることといたします。
コワーキング利用および貸会議室貸切利用について
2020/04/10 9:00 現在(随時更新いたします)
4月11日以降の予定は4/10発表予定の東京都からの緊急事態措置の内容をもとに、本日中に決定いたしますので、発表当日の夜までお待ちください。
4月11日(土)〜5月6日(水)については、ドロップイン利用について平日営業時間短縮・受付時間短縮等を行います(月額会員は通常通りご利用いただけます)
こちらは、4月10日(金)までの内容となります(4/10 17:30 追記)
① コワーキング利用(ドロップインによる一時利用/グループ利用を含みます)
通常通りオープンいたします(平日10時〜21時/土日祝10時〜18時)
1日利用は1,100円。2時間未満は550円。
※ グループ利用のかたで、ご予約を希望する場合は
http://bit.ly/co-edo-group-use
② NewWork・OFFICE PASSによるコワーキング利用
通常通りご利用いただけます(平日10時〜21時/土日祝10時〜18時)
③ コワーキング利用(回数券利用によるドロップイン・一時利用)
通常通りご利用いただけます(平日10時〜21時/土日祝10時〜18時)
※ 暫定的に利用期限を(本来の90日間に関わらず)2020年8月末日までといたします(2020年3月26日時点で購入済み、および2020年4月末日までに購入した分にも適用)
5,500円/6回分。再購入時は4,950円/6回分。
④ コワーキング利用(月額会員)
通常通りご利用いただけます
⑤ 勉強会等のイベント利用
手洗い・換気等の時間を定期的に設けていただける等、ご協力いただける場合はご利用いただけます
⑥ 貸切利用(3F セミナールーム)
通常通りご利用いただけます(予約フォーム
http://bit.ly/co-edo-seminar )
※ COVID-19に伴うキャンセルでキャンセル料が発生するケースでも、研修やセミナー自体がなくなる場合および日程変更になる場合については、原則として特別にキャンセル料をいただいていません(ご相談ください)
今後の方針および方針を決定するにあたり検討した内容について、順を追って説明いたします。
今後の方針について
Co-Edoは2020年2月16日(日)より、COVID-19の影響を重大なものとして捉え、先々状況が変化した場合にどのような対応をするかをあらかじめ決めたうえで運営してまいりました。
詳細については(最新の情報をもとに)少しずつ変更しているものの、対応する可能性のあるパターンは次のとおりです。
(A) セミナールーム貸切利用停止&コワーキング利用の完全クローズ
(B) コワーキング利用のみ完全クローズ(月額会員も利用停止)
(C) ドロップインの利用停止(月額会員は利用可)
(D) ドロップイン利用の利用人数制限(座席の間引き等)
(E) 通常通りオープンのうえ、イベント利用の主催者には延期もしくは手洗い・換気等の時間を設けた上での実施をお願いする
2/16の時点で決めたことは次のとおりでした。
・あらかじめ基準を設け、それに従って粛々と対応していくこと(右往左往しない)
・(A)の措置は交通機関の停止のような状況になった場合に適用する
・政府から何らかの緊急事態相当の発表があった時点で、(A)~(C)のいずれかの対応をとり、原則としてスタッフも自宅待機とする
その後2/27の安倍首相による臨時休校要請、3/25の小池東京都知事による週末の不要不急の外出の自粛の要請があり、日々状況は厳しさを増してきたことがうかがえます。
これまでも何度か上述の対応方針および対応基準については細かく見直しをしていましたが、明日(3/28)からの外出自粛の週末を迎えるにあたり、あらためて現状の(E)から変更になるケースを検討いたしました。
当面(E)対応は変わらないものの、3/28(土)より、暫定的に、ドロップイン利用時に利用者の連絡先の記載をお願いすることにいたしました。
その他については、これまで通り、ハンドソープ・消毒・うがい薬等を用意し、日々のアルコール消毒を行いつつ運営してまいります。
利用者の皆様は、ご自身の体調に充分にご留意のうえ、作業の必要性に応じてCo-Edoの利用可否をご判断いただきまして、ご利用の際は手洗い等を定期的に行っていただきCOVID-19やインフルエンザ等に感染しない、(ほかのひとに)感染させない対策をとっていただければ幸いです。
方針を決定するにあたり検討した内容について
ここから先は、判断内容に興味のある方および同じように対応方針や対応基準を検討している運営者やスタッフにむけて記します。
内容はすべてCo-Edo運営代表者である田中弘治が、あくまで独自に収集した情報をもとに検討した内容であり、わたし自身も正しい内容かどうかを判断することができないなかで、本日時点で考えた内容の記録です。(「わたしはそのときこのように考えました」以上のものではありませんし、その後大きく考えが変わっている場合もあります)
COVID-19は今冬初めて検出され新興感染症であり、多くの専門家の方々よりたくさんの情報提供がされているものの、そのいずれをもってしても、それのみを頼りに先々を予想できるものではありません。
もちろんその一方で、何の根拠もない情報を信じるほど愚かなひとも限られますし、また、不要不急の外出の自粛を要請された際に、自分自身で責任を持って判断できないような年齢でもありません。何が正しいかについて100%の自信があるわけではなくても、どう行動するかは、最終的には、わたしたち自身が、得た情報を総合的に判断して決めることだと考えています。
現在のこの状況は、政府の立場にたてば、とてももどかしいものであることは想像に難くありません。
国民全員を外出させなければ、少なくとも感染拡大は一定の程度におさえられるでしょう。しかしそれをすれば経済は停滞し、結果として国民は経済的な打撃を被ることになります。かといって経済を優先すれば、感染拡大を抑えることはできず、死者が増えることは間違いありません。
どちらをとるにしても全国民の理解を得ることは難しく、結果的には、感染の状況をみながら、感染拡大をおさえるような施策と、経済活動を妨げない施策を、バランスを見て実施していくことになると考えます。
コワーキングスペース運営者の立場でいえば、Co-Edoに限らず、コワーキングスペースが、クラスターの発生源となることを恐れます。
スポーツジムやライブハウスでクラスターが発生した状況から、厚生労働省は「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」を避けるよう発信してきました。
企業がリモートワーク・テレワークを推奨していることで、(自宅で作業ができないかたを中心に)コワーキングスペースも人が集まる空間となりました。
密に集まっているかは、そのときの状況によりますが、スポーツジムと比較すれば同程度に集まっているといえるでしょう。一方で、スタッフさえ常駐していれば、定期的に換気をすることは可能ですし、入れ代わり立ち代わり席につくようなスペースでない限り不特定多数の人が接触するおそれが高い場所とも言い切れません。
それをもってしてもコワーキングスペースがクラスターの発生源となる可能性は充分に考えられるため、どこのコワーキングスペースの運営者も備品の整備や消毒等の作業に神経を使っている状況だと思います。
単純にクローズすれば、クラスターの発生源とはなりえませんが、もとより薄利なビジネスななか、経済的な理由から、それを積極的に選択したいという運営者はあまりいないでしょう。(Yahoo! JAPANのLODGE等、大手企業が運営しているスペースは閉じているところが多いというのも、この状況を端的に表していると思います)
Co-Edoに限っていうと、コワーキング利用についてはあまり大きな変化がありませんが、セミナールームの貸切利用の事業については4月以降の分も含め2月からキャンセルが相次いでいて、COVID-19の影響をもっとも大きく受けています。
キャンセルポリシーを厳格に適用すれば返金する必要のない利用料であっても、COVID-19の影響の大きさを鑑み、原則的にすべて無償でキャンセル対応を受けています。
本来春先は、企業の研修シーズンということもあり、1年でもっとも大きな売上が見込めるのですが、少なくとも2020年については大きく落ち込んでいますし、貸し会議室の事業単体で見れば、売上が家賃の額に及ばないほどの赤字を計上しています。
それでも、おそらくCo-Edo以外にも、身銭を切って対応しているスペースがたくさんあるのではないでしょうか。
そんな状況にも関わらず無償キャンセルを受け付けるような意思決定ができるのも、Co-Edoはすでに8年目で今の状況が改善されれば売上が戻るであろうことを想定しているだけでなく、ここまでの状況であれば、多くの事業者が事業をたたむことになるため、国や地方自治体からの支援策があるのではないかとかすかに期待しているからです。
(とくに貸会議室事業については、もう少し影響の大きさがひろく知られ、何らかの支援策が生まれることを心から祈っています)
韓国や中国の一部の都市のように、家賃の補助等の施策というのは、貸会議室事業に限らずひろく多くの企業にとって大きな支援策となると個人的には思います。
さて、そんな状況のなか、コワーキングスペースと貸会議室を運営するCo-Edoが、今後どのようにCOVID-19による影響に対応していくかについて考えました。
もっとも優先されるのは、利用者およびスタッフ(以下、両方をあわせて利用者等と記載します)の安心と安全の確保だと思います。
新型コロナウイルスの特徴のひとつに、大きな症状のみられない感染者がほかのひとに移してしまうという点があります。そのため、すでに利用者等のなかに感染者がいても不自然ではありません。ある一定の国民がCOVID-19に感染し免疫を獲得することを目指すとすれば、感染そのものは100%避けるべき事態ではありません。しかしそのペースが想定以上であれば、反対にクラスターを発生させることになるでしょう。
本日時点においては、各自感染しないことを目指しつつ、各自が(自身が感染している可能性を考慮のうえ)感染を拡大させないように行動するというのが求められていると考えました。
また、コワーキングスペースが、クラスターの発生源としての条件を備えていると今後見解が変化した場合については、速やかにクローズすることが求められます。
結論として、現状を維持しつつ、クラスターの発生源となった場合に該当日の利用者に連絡をとれる体制を一時的に整え、全国のコワーキングスペースがクラスターとならないよう注視しつつ、Co-Edoを必要としている利用者がCo-Edoを利用できる環境を整えるということにいたしました。
(この判断は本日時点のもので、日々の状況を総合的に考慮して、適宜、他のパターンへの変更を行いますのであらかじめご承知おきくださいませ)
この状況において安易に「Co-Edoを活用してください」とは言えません。
しかしながら(自宅に充分なインターネット環境がないなどの理由から)Co-Edoを必要としている利用者がいるということも認識しています。
利用者の皆様の判断を信頼・尊重したうえで、Co-Edoを利用したいという方のために、本日時点では引き続き(E)の対応とすることにいたしました。
利用者・スタッフおよびCo-Edoに出入りするすべての方が、安心して安全に過ごせる環境を、利用者の皆様とともに築いていけたら幸いです。
当判断についての一切の問い合わせは、(他のスタッフではなく)田中弘治本人に、直接していただければ幸いです。
どのような厳しい意見であっても、お互いのニーズを満たせるよう、真摯に対応いたします。
一日も早く、もとの平穏な日々に戻り、みんなが笑顔で過ごせる日が訪れますように。
いただいた質問など
Q. 時短営業を想定していますか?
A. 2020/03/28 回答
営業時間を短縮してオープンする予定は、いまのところ将来に渡ってありません。(A~Eのいずれかにより)オープンするかクローズするかという選択を行う予定です。
コワーキングスペースの営業時間を短縮することによるCOVID-19感染リスクの影響は大きく変わらないのではないかという印象をもっているからです。
今後方針をかえる可能性はありますが、現状はこのように考えています。
Q. こんご(C)の措置がとられた場合、回数券利用者も利用できませんか?
A. 2020/03/28 回答
上述の(C)の措置を今後とることになった場合において、上記①〜③のいずれを制限するかは、そのときの状況を総合的に考慮し判断する方針です。
③回数券利用者を④月額会員と同様、利用可能とする可能性は充分にございます。
なお、回数券の利用期限は2020年8月末日まで延長しています。仮に全体を一時的にクローズする場合においても、お手持ちの回数券を捨てずにお持ちいただければ幸いです。