コワーキングスペース茅場町 Co-Edoの田中弘治です。
先日、セミナー・勉強会・イベント管理ツールのDoorkeeperが、完全有料化を発表しました。(Doorkeeper料金体系の変更について)
実直なポール・マクマホンさん(Doorkeeper運営者。以下Paulさん)らしく、この決断に至るまでの胸の内を、ありのままに公開しています。(主催者の皆さまにご利用料をお支払いいただく理由)
料金プランは、スタータープランでも月額1,500円で、参加者リストを非公開にすることのできるプロプランで月額4,000円、銀行振込の入金管理ができるプラスプランで月額8,000円、開催予定のイベント数が200となるビジネスプランで月額16,000円となります。(いずれも税抜/Doorkeeper 料金プラン)
8月14日までの申込みであれば、半永久的に月額利用料は20%OFFとなります。
周囲の反応を総合すると、Doorkeeperの有用性を認識し、一部有料プランへの移行を決断した主催者の方もいますが、大半はconnpassをはじめとした、別のイベント管理サイトへの移行を表明していました。
Doorkeeperには、イベントの告知・参加者管理等の基本のサービスのほか、「コミュニティ管理」を中心とした他サイト以上にイベント主催者視点で設けられた機能がたくさんありますし、Doorkeeperを使い続けることでコミュニティに所属するメンバーが増えていくことからスイッチングコストも高いのは事実です。
しかし一方で、有志がボランティアベースで活動している勉強会の主催者がDoorkeeperへの料金を負担するだけの原資は存在せず、望む望まないにかかわらず、ほかの無料サービスへ流れるのはやむを得ないことなのかと思います。
この発表のあった2日後、わたしはPaulさんとミーティングをする場を持ち、思いを伝えました。
いろいろなお話をしましたが、もっとも危惧しているのは、現状Doorkeeperを使っているユーザーが他のサービスを使用することになった場合、以降どのような魅力的な施策をうってもDoorkeeperには戻ってこないということです。また、これから立ち上がるコミュニティについてもDoorkeeperを使うだけの強い理由を見出すことが難しいと思います。
私自身はこの有料化自体は反対ではありません。
一方で、現在の料金体系は再考の余地があるのではないかと思います。
個人的には、ボランティアベースで行われている、いわゆる勉強会のコミュニティについては無料で使えるプランを持つ、フリーミアムなモデルが必要だと思います。
とはいえ、問題は、無料プランがないことではなく、少額であれば支払っても良いと考えるひとから「負担感なく決済する仕組みが存在しないこと」にあるのではないかと考えています。
都内には無料で勉強会会場を貸し出す企業も多く、主催者が勉強会の参加者から(講師料等の)収入を期待しない場合、「一切お金に触れることなく」勉強会の開催が可能です。
多数の主催者がCo-Edoで勉強会を開催していただけるのも、この「主催者がお金について考えなくてよい」という仕組み(会場費の設定はなく、各参加者が1,000円を支払う)にしていることも大きいと思います。
そこで、主催者や参加者が間接的にDoorkeeperに料金を支払う仕組みがあったら良いのではないかと思い、いくつか形態を模索することにしました。
結果としてできたのが、Co-Edoプラン for Doorkeeper です。
(このアイディアについてはPaulさんの了承を得たうえで公開しています)
Co-EdoによるDoorkeeperコミュニティのサポートについて
端的にいえばCo-Edoを勉強会会場として利用するコミュニティが、無料でDoorkeeperを使い続けることができる仕組みです。(Co-Edoが上位のプランを契約し一定のコミュニティと利用枠をシェアします)
条件は次の通りです
- 3ヶ月に1度以上、Co-Edoの利用料(1,000円)のみの勉強会をCo-Edoで開催するコミュニティ運営者
多くの勉強会コミュニティが対象となるように、可能な限りゆるい条件を設定しています。
この条件を守っていただく限り、Doorkeeper上で管理している各自のコミュニティより無料でイベント公開が可能となります。
(Co-Edoは勉強会利用の場合は、各参加者が1,000円を支払うことで勉強会の開催が可能です。勉強会主催者は当日の参加人数が何人でも会場費を負担するリスクを負う必要がありません。Co-Edoで勉強会開催について)
もちろん、Co-Edo以外の勉強会会場を利用したイベントや有料セミナー等を、別途自由に開催していただいて構いませんし、今の時点でCo-Edoを一度も利用していないコミュニティであってもご利用いただくことが可能です。
Doorkeeperはコミュニティ主催者のために大変考えぬかれたサービスだと思います。
とくに参加者情報をコミュニティ主催者以外に開示することがないと明記してる利用規約・プライバシーポリシーをもったイベント管理サイトをDoorkeeper以外知りません(Doorkeeper プライバシーポリシー)
同じようにCo-Edoも、コミュニティに参加しているメンバーのメールアドレスを含むすべての情報について、Co-Edoが利用することおよびそれを他社へ開示することは一切ありません。
(Doorkeeperの仕様上コミュニティオーナーに有料プラン利用の情報が紐付いているため、Co-Edoのアカウントを管理者として追加しコミュニティオーナーの権限を付与していただくことになります)
また、今回は「有志で運営されている勉強会コミュニティがDoorkeeperの継続使用を無料でできる」ように考えたものであり、本来的にDoorkeeperを有償利用するべき下記のかたがたを対象としていませんのでご容赦ください。
- 法人やその他の事業者が営利目的で運営しているコミュニティ
- 有料セミナーを開催している講師のコミュニティ
- 無料セミナーを開催している講師のコミュニティ
(Co-Edoの利用料等を主催者が負担するコミュニティ)
Doorkeeper有償化の主旨と、Co-EdoのDoorkeeperや勉強会コミュニティ主催者を支援する主旨にご賛同いただけるかたがたは、ぜひ下記のフォームよりお申し込みください。
(これからCo-Edoを利用するというかたもお気軽にお申込みください)
質問がありましたら、遠慮無くご連絡いただければ幸いです。