2019年10月3日木曜日

「第3回ブレスト部 ~学生の就活後の人生を豊かにするアイデア〜」を通して考えたこと

しばらく時間が経ってしまいましたが、以前開催した「第3回ブレスト部 ~学生の就活後の人生を豊かにするアイデア~」の前後で考えたことをまとめです!
今回は私がやりたかったことは、『学生が将来について具体的なイメージを広げること』です。
就活を始める学生が多い中、「何から手をつけていいのか分からない」「将来と言ってもよく分からない」という人が多いように感じていました。
そのために私が一番大事にしたのは「学生と社会人が対等な立場で一緒に考える」ということです。正直、学生が社会人の方へ将来のことを相談する場というのはいろんな企業の方がやっていますし、自分で先輩に相談しに行くこともできます。
だからこそ、なんの関わりのない社会人の方とおしゃべり感覚で話せる場に需要があると考えましたここにいる社会人は企業の採用担当でもない、ただ自分より人生経験が多い人です。そんな人ならお互い気遣うこともなく、率直にアイデアを出し合えるのではないかと思いました。また、むしろこういうフラットな場での経験は、学生にとって思いがけない気づきがあるのではないかとも思っていました😊

モチベーショングラフを使う

具体的にはモチベーショングラフを用いてみんなでアイデアだしをしました!
グラフを用いたのは、人生を「線」という目に見える形で表現したかったからです。人生や将来というと範囲が広すぎて何から考えていいのか分かりませんが、線であればイメージがつきます。

またモチベーショングラフは就活の際、過去の自分を分析するのによく使われますが、写真のようにこのグラフは社会人になっても続きます。これによって就活は「内定」「入社」がゴールではないということのイメージがわきやすいのではないかと思いました。
またこのイベントは社会人の方にとってもためになるものにしたかったので、これを機に自分の人生を振り返ってもらえたらおもしろいかなと思っていました。でも、どうやって振り返ろうかと考えるだけで疲れてしまいそうです。そこでモチベーショングラフであれば、先程も書いたように自分の人生を1本の線にすればいいので考えやすいはずです。学生と話すことで忘れかけていた気持ちを思い出し、自分を振り返ってもらえたらなと思っていました。

どんなアイディア出しをしたのか

ここからは具体的にどんなことをしたのか、モチベーショングラフをつかって何をしたのかを書いていきます。

今回は写真にあるモチベーショングラフを参加者のみなさんにお配りしました。
アイデアだしの手順としては

  1. 1)このモチベーショングラフの持ち主のキャラクターを決める
  2. ①②③で起きた出来事をくじで決める
  3. →①、①→②、②→③で何が起きたのかをシミュレーションする
という流れで進めました。

モチベーショングラフの持ち主のキャラクターを決める

1はアイスブレイクとして行いました。このモチベーショングラフをもつ人はどんな人なのか、
  • 名前
  • 男女
  • 出身地
  • 家族構成
  • 好きなもの
  • 嫌いなもの
などなど、一人ずつアイデアを出してもらいました!写真のホワイトボードの右下に書かれているのが、そのキャラクタープロフィールです。
これだけでかなりイメージが出来上がりましたね😁
みなさんここで盛り上がってくれたので、いい状態でシミュレーションに入れました!

①②③で起きた出来事をくじで決める

2は、①②③で起きたできごとを前もって私がくじでつくっておき、当日参加者の方にそれを引いて決めてもらいました!
くじの中身は
モチベーションが高いところだと
  • 宝くじが当たる
  • 家を買う
  • 給料がUPする
  • 猫を飼う
  • 朝ごはんがおいしい
  • 日本の人口が増え始める
モチベーションが低いところだと
  • 会社が倒産した
  • 仕事が楽しくない
  • スマホをなくす
などです。明らかにモチベーションへ影響しそうなことから、「え?なんでこれでモチベーションが変わるの?」と思ってしまうようなことまで幅広くつくりました。これは、どんな大きなことでも小さなことでも、自分の人生に大きく影響し得ると思ったからです。それを理解してもらうために、なぜそのことが人生の3大ポイントになるくらいの影響力を持っていたかを考えるのが狙いでした。
例えば「なんで朝ごはんがおいしいことが、こんなにうれしかったんだろう、、?」「朝ごはんを食べれないほど忙しかったから?」「独りでは朝ごはんなんか面倒だったけど、朝ごはんをつくってくれる人が現れた?」などなど、現実に落とし込んだアイデアが出てくればいいなと思っていました。なんなら、こんな小さなことがなぜ人生へこんなにも影響するのかなんて考える機会、他にはないんじゃないかな、なんて思っていました。
結果としてこの日のくじの結果は下のとおりです。
①通勤時間が10分になる
②プレッシャーに負ける
③バスケの試合でブザービートを決める
(※ブザービートとは、野球でいう逆転サヨナラホームランのようなもので、「バスケットボールで、試合終了やピリオド終了のブザーが鳴るのと同時に放たれて決まるシュート。」のことです。正式にはブザービーターというらしいです😅 ドラマで使われていたブザービートは造語らしいです笑)

→①、①→②、②→③で何が起きたのかをシミュレーションする

3で具体的にどんなことが起きたのかシミュレーションしました。
ここに関しては正直どんな風になるのかやってみるまで、想像がつきませんでした😅 
なのでここに関してはやってみての感想を書きます。
まず一番の印象としては、思いのほか「本当にありそう!」ということ。現実離れしてしまわないかと不安もありましたが、意外とそんなこともなかったです。
初めにつくったキャラクター設定とリンクとの結びつきを思わぬところで引っ張り出してくれたり、現代の話題に沿ったアイデアが出たりして、おもしろかったです。
初めに固定されているのが人のモチベーションということで、感情移入しやすかったのも要因の一つかもしれません。
あとはところどころで個人の考え方が見え隠れしていたことで、自分の価値観との比較ができたのではないかと思いました。
例えば、転職先を考える場面で、コンビニ・家事代行・スポーツメーカー・企業が出ました。そもそもこの選択肢自体に個性を感じますし、「自分だったらここには転職したくないな」とか「ここに転職したら幸せになれるのかな」とかそれぞれが比較しやすかった場面だと思いました。


全体の感想

このあとの懇親会も含め、学生と社会人がフラットに関わるという面では成功できたと思います。先ほど書いた現代の話題に沿ったアイデアで「リモートワーク」が出て社会人の方が学生に教える場面があったり、結婚について社会人の方の発言には重みがあったりしました。それを聞いた学生がそれを理解した上で自分のアイデアを重ねられていました。
また、逆に学生が出したアイデアに対して社会人の方が「そんな風に考えるの!?」と驚いていた場面もありました。そこで学生がもう少し詳しく話ことしたで全体としても深まったし、学生側の自信にもつながったのでないかと思います。
そして何よりイベント後、学生参加者から楽しかったと言ってもらえたのが嬉しかったです。「社会人がいる中で、将来を考えるイベント」と言ったら普通は、ためになったとは思っても緊張して疲れてしまいそうです。今回はフラットな環境だったから、正解を言う必要もなかったし全てが正解だと思う必要もなかった。これが楽しいと思ってもらえた理由ではないかと思います。
個人的にはもうちょっとファシリテーターとして上手く回せるようになりたいと思いました。アイデアの方向がいろいろ飛び散ったときに次の道を誘導したり、それまでに出たアイデアとの結びつきを促したり、共通認識があったほうがわかりやすいときにみんなで確認したりと、できたらよかったことはたくさんありますね😅
全体として参加者それぞれが思ったときに発言できていて、終始楽しそうだったので、そんな環境を作れたという点はよかったかなと思います😀
そして、この企画をやってよかったです。うまくいったこともうまくいかなかったことも次につなげていこうと思います。

次回イベントのお知らせ

このイベントの第二弾にあたる「就活をフランクに会議する~学生も社会人もフラットに話す場~」が10月11日(金)19:00-21:00に開催されます!これを読んで興味をもってくれた方、ぜひご参加ください!!

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https://coedo.doorkeeper.jp/events/98249