2013年8月13日火曜日

「勉強会主催者のための勉強会」はとても勉強になる勉強会だった

こんにちは。暑い日が続いていますが、日中ずっとコワーキングスペース茅場町 Co-Edo(コエド)にいるのであまり猛暑ということに気づいていないTANAKA Kohjiです。

8月12日(月)、お盆休みの方も多い中、「勉強会主催者のための勉強会」というのを開催しました。
時期的に集客難しいかな?と思っていましたが、結果的には参加申し込み27人で、当日は25人の方が集まりました。
しかも9割以上の方何かしらのイベントの主催者ということで、とっても濃い場になったと思います。

勉強会の様子

勉強会の模様はこんな感じです。






両角 将太さん「年間200回のイベントをたったひとりで回す方法」

まずはじめに、Samurai Incubate Inc.(サムライインキュベート)両角 将太さん
両角さんは、サムライスタートアップアイランドという世界を目指す起業家の為の
コワーキングスペースの管理・運営をしていて、そこでは何と年間200回のイベントが行われているそうです。
しかも1回平均は40人ということで、Co-Edoで行われるイベントと比較すると概ね2倍の規模ということになります。(ちなみにCo-Edoは5~10人規模の勉強会から、30~40人規模の勉強会・イベントまで、主催する内容に併せて活用してもらっています)

その両角さんより「年間200回のイベントをたったひとりで回す方法」というタイトルで、そのノウハウやTipsを余すところなく語っていただきました。
(途中実際にイベント管理のドキュメント(Google DriveのSpreadSheet)を実際に見せていただき、いかに効率的に管理しているかというのも説明。なんとその場にいた人に生々しい数字もみせつつという大盤振る舞い)

とくに集客のためのTipsや、ビッグネームにアタックするときのコツ・人が集まったイベントと集まらなかったイベントの違いなど、実際に数多くのイベントを主催していないと得られない試行錯誤を経て得たノウハウは、とても勉強になりました。

最近、ことあるごとに、イベント開催というのはノウハウの固まりだと思うようになり、このような経験談やTipsを共有するというのは、とても意味のあることなのではないかと思います。


Paul McMahonさん「勉強会を開催する大まかな流れ」

つぎにお話しいただいたのは、Doorkeeperというイベント告知サイトを開発するPaul McMahonさん

もともとこの勉強会は、PaulさんがDoorkeeperの開発者だと知ったことがきっかけで企画したものです。
数年前にいちどだけ面識があり、そのときTokyo Rubyist Meetupという日本に住む外国人Rubyist(プログラミング言語のRubyを用いたプログラミングをする開発者)たち向けのコミュニティについて説明していただきました。

それいらいずっとお会いしてなかったのですが、コワーキングスペース茅場町 Co-Edoでは、オープン直後より、イベントの告知を(facebookイベントもしくは)Doorkeeperを中心に行おうということを運営者同士で決めました。

じつは当時その存在すら知らなかったのですが、Doorkeeperの特徴を聞いたところ、実にイベント主催者にとってよく考えられたイベント告知サイトであるかということが分かりました。

わたしが最も優れていると思うのは、Doorkeeperには、イベントだけでなく、コミュニティという考え方があるという点です。
多くのイベント・勉強会は、1度開催したらそれっきりということはありません。
参加者の方に対し次の勉強会の案内を送ることで、参加者の方はより確実に勉強会の情報を入手できますし、主催者はその都度集客に頭を悩ますことがなくなります。

Doorkeeperはまだまだ充分な認知度があるとは言えないため、当初は多少集客で苦労するかもしれませんが、その苦労は逓減していくのです。
「今」Doorkeeperに満足していないという主催者の方も、「今すぐ」Doorkeeperを使うべき理由がここにあります。
(詳しくは別途書きますが、Co-Edoでは半年で150以上の勉強会等が行われていてその集客方法を見てきました。また実際に数十の勉強会の告知を自ら試行錯誤した経験から言うとイベント告知サイトにどれを使うかは基本的に集客結果に影響しません

さてそんなDoorkeeperを開発したのがPaulさんだと知って、なるほどと膝を打つわたし。自身がやっているTokyo Rubyist Meetup等のコミュニティ運営のノウハウが詰まっているから主催者にとって使い勝手の良いサイトになっているのだと分かりました。
(ちなみにCo-Edoは「勉強会主催者が使いやすいコワーキングスペースに」がコンセプトのひとつです)

そんなPaulさんから聞けたお話は、Doorkeeper開発者ならではの「実際のデータ」をもとにしたお話。
最初になぜDoorkeeperを作ったかという話から始まり、勉強会のパターン(今度夜の公園でイベントするらしいw)等の話に続きます。
そして、「参加費をいくらにするか」というお話へ。価格帯がどう集客に影響するかということで、このあたりから実際の数字をもとにした解説が続きます。
歩留まり(申込者に対する実際の参加の割合)など、勉強会主催者であれば誰しも頭を悩ますことについても分かりました。

ほかにも前払いにすることの効果などDoorkeeperのデータが大変参考になりました。
これらのデータ、たとえば当日の参加率は、Doorkeeperの機能(チェックイン等)をもとに集計されています。参加者のひとりhttp://gengo.com/Matthew Romaineさんから「わたしQRコードでチェックインしていない」と言われましたが(笑)じつは管理画面よりチェックインを行っていたのです。このような主催者がしっかり管理することでデータが集積していくという面もありますので、今後より運営を効率化していく意味でもぜひ忘れずに行いたいものですね!つい怠りがちな自分への自戒ですが・・・


LT大会 with Beer!

わたしの数少ない勉強会開催Tipsのひとつに(自分で考えたわけではありませんが)懇親会中にLT(=ショートプレゼン)大会をするというのがあります。

これは「勉強会だけではなく懇親会もしたい」+「LTしてもらって多くの参加者に発表してもらいたい」→「でも時間が無い」という問題を解決するため、一緒にやろうということになったのです(笑)

本当は「乾杯→ネットワーキングタイムからのLT大会」という流れなのですが、懇親会開始時にピザを用意できず、乾杯即LT大会という変則的に実施しました。

途中でピザが到着し、会場はこんな雰囲気に。







発表者が予想より多く、ひとりあたり3分程度しか時間がとれなかったのですが、さすがどなたも主催者としての経験豊富な方々、たっぷりとそのノウハウを語っていただけました。

「SNSに頼らない集客方法」や「開催場所の重要性」「ひとりでイベントを主催する時のTips」などなど、ちょっと酔っぱらって細部を覚えてないのもありますが(笑)

結局最後は深夜12時頃まで残った方もいて大変盛り上がった勉強会となりました。
これだけ盛り上がったし、実は自ら話をしたいネタはあるしで、ぜひ第2回を開催したいと思っています!

興味のある方は、Doorkeeperのイベント主催者のコミュニティへぜひ登録しておいてください(次のイベントの案内がメールで届きます)
なお、Doorkeeper以外でイベントを募集しているという主催者の方も大歓迎です。ぜひノウハウをシェアしましょう。

またあわせてfacebookグループも作成しました。ぜひイベント・勉強会主催者ネットワークにもご登録ください。

最後に

この勉強会では、本当に多くのイベント主催者の方とお話しできました。
わたし自分の持っているノウハウが、いかにちっぽけか、それに拘りすぎることがいかに危険かということも再認識できたことも収穫です。

勉強会主催者のための勉強会のように、多くのイベント主催者が集まる勉強会は貴重かもしれませんね。LTの時間を多くとったりノウハウもいくつか得られましたので、何回かやれば勉強会主催者のための勉強会の勉強会も開催できそうな気がしてきました(笑)

というわけでまた次回!
Paulさんや両角さんをはじめ、LTをしていただいた方々、参加者の方々、本当にどうもありがとうございました!



コワーキングスペース茅場町では、勉強会・イベントの開催を支援しています。